「ねえ、もう君は裏切らないよね?」
笑って――返り血を浴びた顔が綺麗に笑って、「それ」を抱き上げた。
「裏切るなんて酷いよね。もう、したら駄目だよ」
「それ」は返事を返さない。――返せるわけがない。
「そっか、もうできないのか。そっか……そうだった」
――ああ、思い出してはならないことを思い出してしまった。
「……勝手だよ。勝手に裏切って罵って、死んでしまった」
物言わぬ「それ」は二つ。
――紅い。自分も、「それ」も真っ赤だ。
泣きたい。
けど、泣けるわけがない。
「もう誰も信じられるものか……! 私は……私は……ッ!!」
そして彼は静かに立ち上がった。静かな決意と、憎悪に燃える瞳と、僅かに残る人の心を携えて。
「ならば、私が魔王となろう……」
そして、勇者は魔王へとその身を変え、我らが前へと君臨する。
「……私が魔王だ……!」
あとがき。
LIVEALIVEです。オルステッドです。
……ただ、書いといてなんなんですが、私、自分でこのゲームやったことありません。(え
なのでこれ、私の中のイメージを文章化したものなのです。ちょっと、どうしても書きたい気分だったんです。(苦笑)
ファンの方、色々何か間違ってても怒らないで……!
ちなみにイラストはオマケ。(笑)ついでになんか羽が生えてるのは気にしない方向で……!